ご法門(ごほうもん)

 

御 教 歌

 

聞くたびに 迷ひの氷 うちとけて

 

うれしき春の 光をぞ見る

 

 

 法門を聞くたび毎に、おのが心の迷いがとれていく様は、ちょうど冬間の氷が春のおとずれと同時にうちとけていき、春の暖かい日差しをあびるような心地であることを仰せの御教歌です。

 

法門とは、仏さまの教えを我々凡夫にわかりやすく、平たく、そしてそのお心をそのまま説いてもらうことです。

 

ですから、法門というのは初めて仏になる道について聞くことですから、何もかもが新鮮ですし、今まで分からなかった事や、疑問におもい迷っていたことなどが、法門を聞くことによって、冬間の氷が春の日差しと同時に解けていくように、打ち解けていくものなのです。

 

そもそも仏さまは、人々の悩み・苦しみの因(もと)はどこからくるのか・・・また人々の幸せの因(もと)もどこにあるのかを悟られた方なのですから、仏さまの教えを説いてもらえる法門を聞くことによって、知らず計らず心に春の日差しが入ってくるのです。

 

例えば

 

人間には、欲に執着する心がある・・このことが返って苦しみのもとを作ることになるのであるから、「欲をはなす」ことの大切さを教えてくださっておられます。

 

「凡夫、損と思ふことは徳也、徳と思ふことは損也。」

 

という御指南がありますように、仏さまの教えは我々凡夫の考えとはさかさまであるのです。

 

いわれてみたらそうですね・・・

 

悟れば仏 迷えば凡夫なのですから・・

 

私達は日々の生活のなかで幸せに暮らしていきたいものです。

 

そのためには、幸せの因(もと)を悟られた仏さまの教えをいただきながら、その教えを実践していくことが近道なのです。

 

それが法門を聞く・・ということであり、その聴聞によってちょうど、冬間の氷が春の日差しによって打ち解けていくように、自分のこころに春の暖かい日差しを取り入れていくことが大切なことです。

 

そのことを仰せの御教歌です。