大きなシカの心

むかし、どうぶつたちが すむ 森で、山火事(やまかじ)が おこったのです。

またたくまに 森をやきつくし、必死(ひっし)に どうぶつたちは 逃(に)げたのです。

ところが、行きついたところが ふかい谷間(たにま)だったのです。

むこうの山へ 行くのには、少しはなれていて、飛(と)んでわたるにも 無理(むり)があるのです。

また、下の谷底(たにぞこ)を 見てみると、おちたら死(し)んでしまいそうな場所(ばしょ)なのです。

どうぶつたちが、立ち往生(おうじょう)していたら、森のほうから大きなシカがやってきて、自分(じぶん)の体を精一杯(せいいっぱい)のばして、橋(はし)になってくれたのです。

そして、どうぶつたちを みんな渡(わた)らせたのです。

途中(とちゅう)くるしかったのですが、みんなが渡(わた)りおわるまでは 頑張(がんば)りとおしたのです。

みんな わたりおえた後、森のほうから 子ウサギがやってきたのです。

大きなシカは 限界(げんかい)が来(き)ていたのですが、子ウサギがわたりおえるまでは・・と思い踏(ふ)ん張(ば)りつづけたのです。

そして、子ウサギが渡(わた)りおえた時、大きなシカは力尽(ちからつ)きて谷底へ落(お)ちていったのです。

大きなシカは、森の仲間(なかま)たちを みんな救(すく)ったのです。

最後(さいご)の子ウサギが渡(わた)るまで踏(ふ)ん張(ば)ったのです。

この 大きなシカのこころを 見習(みなら)いたいものです。