仏のお心

 

 仏さまの教えは、現代の宗教が説くような「私を信じなければ不幸になる。地獄に落ちる」という類(たぐい)の曲解した教えではありません。

 

 

仏さまの教えの根底には、今の人生問題の解決から死後の世界も見つめていき、更には過去世も直視していくことを教えています。

 

 

その現在の苦悩は煩悩欲(ぼんのうよく)に執着することによって起こってくることを説かれ、それらは正しい行ない・八正道(はっしょうどう)などを実践することによって解決に至るという極めて常識的な教え・道を示されたのです。

 

 

さらに、人生問題の実際的解決は、仏さま(無常の仏)に帰依するのではなく、元々から存在する法(一念三千)に則(のっと)った生き方をしていくところに、真の幸せ「成仏」があることをお示しで、仏さま(無常の仏)は、自身のことを「超能力者」とか「霊能者」でもあるかのような存在を示されたのではありません。

 

 

しかし人々のカリスマ的存在を求める「心の拠り所」は何時の時代も変わりがなく、死後のお釈迦さまは次第に神格化され、遺骨が崇拝の対象となって「仏舎利塔(ぶっしゃりとう)」が建立され、信仰の対象となった経緯がありますが、元々からこの世の中に存在している法(一念三千)こそが、何時の世でも変わらずに存在する仏(常住の仏)であり・教えであることをお説きになったのです。